真夏の夜の夢。 | ジャポニカ自由帳。

真夏の夜の夢。



ぼくは今、小学6年生だ。夏休みに入り宿題も忘れて森にいる。
木漏れ日の向こう側は真っ青な空だ、とても高い。
麦わら帽子にランニングに短パン、虫取り網を右手に虫カゴを左手に
というコテコテな出で立ちだ。
真っ黒に日焼けしていて、友達と剥がれかけた皮をピリピリするのが楽しい。
川。
石で作ったちゃちな堤防に魚を追い込む遊びをしていたその日。
3時くらいから突然の夕立。そういえば朝から大きな入道雲が出ていたな。
ずぶぬれになりながら家に帰る途中
気づいたことは、あれぼく、靴、履いてなかった。
(たぶん川辺に脱ぎっぱなし)
一瞬戻ろうとして後ろを振り返ったけれど
目の前に大きな水たまりがあって、あーあー、もうめんどくなった(帰ろー)。
帰ると案の定かーちゃんに怒られた。
あんた!!って。鬼の形相。

あ、目が覚めた。午前11時。
大遅刻だ。
会社へ急げ。